【脱SES】にコミュニケーションの促進は必要なのか

離職率を劇的に改善させる中小企業診断士・キャリアコンサルタントの森田です。
今回は、2次請け以降のIT企業が成長するため、従業員の定着率を向上させていくのに必要不可欠な【コミュニケーションの促進】について述べたいと思います。
2次請け以降のIT企業で20以上のプロジェクトを経験していますが、中には1人プロジェクトとして自社の人間が誰もいない現場に派遣されることもありました。
周りはお客様だけ、で囲まれているのならまだしも、同じようにSESで派遣されてきた他社のエンジニアたちとチームを組んでやっていたことも何度かあります。自社の人間が誰もいない、あまつさえお客様もいないような現場にいると、自分が何者なのか、何のためにそこにいるのか分からなくなっていたことは事実です。
現実、それでは何が困るのでしょうか?

 

結論は、【コミュニケーションの促進】は必須です

いきなり結論ですが、会社組織である限り、そしてSESみたいな派遣常駐型をメインにしている会社ほどコミュニケーションのは必要不可欠かつ、促進させることが大事です。
だって現場に1人ぼっち状態が長く続くと、その人はどうなると思いますか?自社の人間もいない、誰も会いに来ない、ずっと放置プレイ。口では期待しているよ、出世コースだよ、などと言い。その現場でもっとたくさん人を増やすって営業的活動もお願いしている、だからほら、やりがいあるでしょ?あなたがリーダー、マネジャー。好きにやっていいんだよ自由万歳!
はい。そう言われても基本放置されていると、その人間は辞めます。だって社長や上司がいくらそう言っても、実際は会いに来ないし報告もろくに聞かないし、ただ命令してくるのはもっと人増やせるように営業しろ、ですからね。そんなんで会社に対する帰属意識が持てますか馬鹿野郎と恨み節。そんな会社を信用できますか?

そこで、【コミュニケーションの促進】が必要となるのです。

コミュニケーション、それって何なの?

そもそもコミュニケーションって何なのか、どのようなイメージを持たれますでしょうか?
人付き合いで大切なもの、例えば「仲良くすること」、「挨拶すること」、「声がけすること」が思い浮かぶかもしれませんね。
もっと格好良い言い方すると、「意思の疎通」、「心や気持ちの通じ合い」、「お互いに理解し合う」というのもあるかもしれません。
学術的な定義では、「人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達」、「ある目的に到達するための2人以上の相互作用の過程」をコミュニケーションと呼んでいます。よく分かりませんよね。
コミュニケーションとは「人と人との繋がり」を紡ぐために行う、下記の3つで表されるものだと私は定義しています。
・傾聴・・・まずは聴こう(NOT聞こう)。
・承認・・・相手を認めよう。
・伝達・・・意思を伝えよう。
ハッキリ言ってしまうと、この3つが全て揃ってコミュニケーションと言える、です。
この3つのうち、どれか1つでも欠けるとコミュニケーションは失敗します。話しづらい、声かけたくない、知りたくもない。そうなってしまうと仕事を円滑に行うことができなくなります。
何より、働くのが楽しくない。

 

コミュニケーション、その本質って?

コミュニケーションっていろいろな言葉で言い表せて、またいろいろな定義もありますが、その本質は相手を受け入れることでしょう。傾聴、承認、伝達のうち、傾聴と承認の前提となることですね。その心構えです。

何のために相手の話を聴くのか?何のために相手を承認するのか?それをすることによって相手はどうなるのか?
このようなことの前提として、まず相手を受け入れる。あるがままの他人を受け入れる。そうすることで、もっと相手は話をしてくれる。自分はもっと相手を知りたくなる。あなたもOK、私もOK!とサインを出せるようになる。
そして、受け入れているとのサインを相手に送ることで、信頼を得ることができます。
あなたのことを受け入れているよ。長所も短所も、良いところも悪いところも全てあるがままに受け入れているよ。だから、好きなことをしゃべっていいんだよ。自由に何でも、愚痴でも将来のことでも、プライベートなことでもいいんだよ。全部受け入れるよ。
これってステキなことですよね。

コミュニケーション、その意義って?

ただし、コミュニケーションは、取ることが目的ではないです。ただコミュニケーション取ればいいんでしょ?では、ダメ、絶対。一定のルールに従って行っていくことが大事です。
ルールとは、経営理念から発生します。理念に基づいたコミュニケーションを図る必要があるのです。なので経営理念が明確化されていないといけません。社内にしっかり根づいていることが大事です。コミュニケーションで根づかせるという手法も含んではいますが。
理念を実現するためには、どうすればいいのか?
自分には何ができるのだろうか?
チームやプロジェクトとして何をすべきなのか?
を常に考え、リーダーを中心としてチームやプロジェクト単位のミッションに基づいたコミュニケーションをとる。それでこそ「コミュニケーションの促進」が図られるからです。
コミュニケーションが促進されることで、会社組織としての一体感が生まれます。一体感は、すなわち生産性の向上へと繋がります。
相手を受け入れ、傾聴し、承認する。そして意思伝達を図る。それは人材採用・育成・評価や組織ビルディングだけでなく、マーケティング戦略、生産管理、財務会計などの会社運営すべてに関わってくることなのです。
なので、コミュニケーションは促進させねば意味がないのです。たくさんの人と繋がっていきましょう。

 

まとめは、【コミュニケーションの促進】は必須です

うちの会社は将来的にこうなる。今はその途中でSESでも頑張っているけど、必ず従業員が幸せになれる、明るい未来が見える会社にする。だってほら、こうやって理念を語り合っているじゃない!それを君も受け入れている、それを楽しんで日々の仕事をしているじゃないか。
経営理念に則って、コミュニケーションを取りながら、【脱SES】目指して、一緒に頑張っていこう!
こう言われてたら、こう言ってくれ、私の愚痴も夢も未来の展望も受け入れてくれる会社であれば、きっと1人プロジェクトでも頑張れただろうなぁと思う今日この頃です。上司がコミュニケーションの本質を理解していたならば、ですが。
2次請け以降のIT企業が、明るい未来を従業員に見せるための二歩目。躓く前に出さねばならない足。それが【コミュニケーションの促進】だと確信しています。
そして、従業員が会社の目指すところを共有し、語り合い、日々成長していける環境を提供することこそが、SESが必要悪であるIT業界の中で、生き残れる秘訣となるでしょう。

 

働くを、楽しもう。